ご挨拶
全国青年司法書士協議会 会長 野﨑 史生
全国青年司法書士協議会
会長 野﨑 史生
私が初めて参加した全青司全国研修は「第32回全青司兵庫全国研修会」です。
驚くほど多くの司法書士が全国から集い、壮大な全体会や多様な分科会、楽しい懇親会に心躍らせたことを今でも鮮明に覚えています。
この時のテーマは,『「想・創・走」~想い、創り、走り出せ!~』でした。過去を回想しながら未来を想像し、新しいものを創り出して、信じた道を突き進む。10年前に私たちが目指すべきはこの様な司法書士像であることをはっきりと示してくれた兵庫の地において,『興す』をテーマとした「第41回全青司ひょうご全国研修会」が開催されます。
「興す」。この言葉から想起されることはやはり「復興」です。ご承知のとおり,研修会場のある神戸市は平成7年の阪神・淡路大震災によって甚大な被害を受けました。
この大震災からの復興を果たしていく際、司法書士はその真価を発揮しました。市民に寄り添う形での法律相談活動等を通じ、公共財としての司法書士の役割が社会的にも大きく認知されました。この時の活動は司法書士法改正にも大きな影響を与えたものと考えられます。現在の司法書士制度の原点は、ここにあったと言っても良いでしょう。
そして昨年、日本は未曾有の大災害に襲われ、多くの命が失われました。東日本大震災での地震・津波被害、福島第1原子力発電所事故による放射能被害により、今も避難生活を余儀なくされている被災者・被害者が全国各地に数十万人もおられます。
一人一人が確実な「復興」を果たすため、これまでの経験を基に支援活動をさらに深化させながら、私たち一人一人も何ができるのかを考え続け、実践していかなければならないことは言うまでもありません。
もちろん、わたしたちがこれまで継続的に取り組んできた消費者被害救済活動、人権擁護活動、司法アクセス不良解消のための活動、紛争解決手段の多様性の確立、様々な法改正への提言等についても大きく発展させる必要があります。そのためには、何が問題なのか、どう向き合うのかを根本から考え続け、邁進していく力を要します。今回の全国研修会では、それに応えうる多種多彩な、そして最先端の研修内容をご用意しております。
私たちは、何を「興す」ことができるのか、どの様に「興す」べきなのか、この研修会には、司法書士が未来に向かって進化していくための大きなヒントが必ずあります。
もしかしたら答えそのものがあるかもしれません。
感動と興奮に満ちた二日間が待っています!
全国のみなさんと兵庫の地でお会いできる事を楽しみにしております!!
第41回 全青司ひょうご全国研修会 実行委員長 吉岡 大地
1995年1月17日、阪神・淡路大震災の発生により、神戸を中心として大きな被害が出ました。
当時小学6年生だった私もいまだにあの日のこと、そしてあの日から復興へと向かう毎日のことを忘れることはありません。
いま再び大きな壁が立ちはだかっています。しかし、私たちは手を取り合って乗り越えなければなりません。
未来のため、私たちは興していかなければなりません。
実行委員長 吉岡 大地
第41回全青司ひょうご全国研修会、テーマは「興す」です。
現在市民を取り巻く、社会・経済の環境は大きな変化の中にあります。私たち司法書士も例外ではありません。
そこで、私たち実行委員会がこれからの司法書士にとって必要と考えるのは「興す」ことです。
一、新しく物事を始める。
すなわち、とにかくやってみる。新しいことにチャレンジする。
一、衰えていたものを再び勢いづかせる。
すなわち、過去の事例や経験に学ぶ。
一、奮い立たせる。
すなわち、未知の世界に飛び込む勇気。
一、大挙して立ち上がらせる。
すなわち、全国に司法書士の仲間がいるじゃないか。
今、私たち司法書士に必要なことはまさに「興す」の意味であるこの4つに集約されています。
そして、この「興す」を身を持って体験する場を「ひょうご全国研修会」が提供します。
各人の中にある「興す」の種、それが1つだけであっても花咲くきっかけとなり、全国の仲間が少しずつ持ち帰った種がやがて大きな花となり、常に市民に寄り添い咲き続けるために。
私たちはまだまだこんなものじゃないはずです。
みんなで考えましょう。議論しましょう。
さあ、みんなで興しましょう!!
兵庫県青年司法書士会 会長 敦見 佳司
平成15年の全青司兵庫全国研修会から9年の歳月を経て、兵庫県青年司法書士会が主管する「全青司ひょうご全国研修会」が9月15日(土)・16日(日)に開催されます。
主幹決定後の1年半、全国研修会開催に向けて一所懸命準備をしてきました。
兵庫らしい全国研修会にするべく、皆で考え作ってきました。
兵庫県青年司法書士会
会長 敦見 佳司
我々、兵庫県青年司法書士会会員一同は、全国から集まる皆様と一緒に、「新しく物事を始め」たり、「衰えていたものを再び勢いづかせ」たいのです。そして、多くの司法書士を「奮い立たせ」、「大挙して立ち上がらせ」たいのです。
この全青司ひょうご全国研修会が、その機会になることを願って止みません。
昨年3月11日に起こりました東日本大震災は、日本全体を巻き込む大事件になりました。
今もって元の生活に戻ることが出来ない人達が大勢生じている、大変不幸な出来事です。
この大震災発生直前に兵庫県青年司法書士会が全国研修会を主管することに決定したことは、何かしら運命のようなものを感じさせます。全国の司法書士に「兵庫で学べよ」と言うが如くです。
阪神淡路大震災から17年経ちました。皆様、兵庫に、神戸に是非来てください!
「興す」を合言葉に、共に集い、学ぼうではありませんか!